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教師の体験談 その2

 私は大学生のとき家庭教師のアルバイトをしていた。自分で言うのは少し恥ずかしいが、面白い教師であったという自信はある。
 家庭教師を必要としている生徒は、ほんの少しのコツを教えてあげれば後は自分で勉強を始める。ただし、このほんの少しのコツを教えるためには、様々な要素が必要となる。
 その中でも重要な要素は、面白い授業をすることであった。これは、面白い人間を演じることでもあった。
 「面白かった」と思ってもらえるためには、単に面白い小話を挟めばいいのではない。難しいと思いがちなポイントを的確に教え、理解した時の喜びを実体験させる教師が「あの先生の授業は面白かった。」と思ってもらえるのである。

     さらに、試験で点数を取って自信をもつようになれば、それ以降、生徒は面白いことを自分で発見するようになる。
     ここまでくれば、家庭教師は不要になる。生徒が勉強を面白いと思えば思うほど、教師としては自分から離れていく寂しさを感じてしまう。
     このような教師の寂しさなどは知らずに、生徒はどんどん面白いことを自分で見つけていく。
     しかし、最終的に、「あの先生の授業は、勉強は面白いものだと分かるきっかけをくれたのだ。」と感じてくれれば本望である。
     

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